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【胃瘻】

PEGと経鼻胃管では、誤嚥性肺炎・合併症率、生存率に有意差はないが、PEGの方が栄養状態は良好。

栄養投与の方法は、ポンプ式の方が滴下式よりも合併症が少ない。

PEG造設施行30分前の抗生剤投与は、創感染↓、全身の感染症↓する。

高齢、糖尿病の存在は、PEG施行患者の生存率低下と関連している。

PEG患者の持続する下痢は、偽膜性腸炎・注入容器の洗浄不足による細菌増加も疑う。

下痢が続く患者には、{ココア3グラム+白湯40ccくらい}×2〜3回/dayが効くときがある(ココアは下痢止め)


【誤嚥性肺炎の予防のケア】

(1)口腔ケア(イソジン、緑茶、紅茶などで)
(2)歯磨き
(3)寝るときに、軽度の体位挙上

口腔ケア・歯磨きは、特に眠る前に行うとよい。

【嚥下機能を改善させる薬】

ACE阻害薬
レボドパ、シンメトレル、サアミオン
カプサイシン(唐辛子)

【誤嚥性肺炎の予防薬】

(1)ACE阻害薬
  ブラジキニンの分解抑制→ブラジキニン↑→咳反射↑で誤嚥した異物を排出する
  サブスタンスPの分解抑制→嚥下機能の改善
(2)レボドパ、シンメトレル
(3)プレタール
  ラクナ梗塞の発症抑制による
(4)ガスモチン、六君子湯
  胃排出能↑による。
  プリンペラン、ナウゼリン、ガナトンは抗ドーパミン作用があるので、
  抗ドーパミン作用のないガスモチン、六君子湯を用いるのがよい
(5)半夏厚朴湯
  サブスタンスPニューロンの活性化による。


(6)唐辛子(カプサイシン)………市販薬ではありませんが... カプサイシンは、強力にサブスタンスPを増加させる作用あり
サブスタンスP↑→嚥下反射が改善→嚥下機能改善

【嚥下機能を悪化させる薬 (錐体外路症状の副作用がある薬)】

(1)抗ドパミン薬
  セレネース、ノバミン、コントミンなどのメジャートランキライザー
  ドグマチール
  プリンペラン、ガナトン、ナウゼリン
  ヘルベッサー、カルスロット、ミグシス
  セルテクト
(2)三環系・四環系抗うつ薬
(3)その他
  アスペノン、アンカロン、アルドメット、バップフォー、リチウムなど

PS:
セレネースよりリスパダールの方が錐体外路系副作用が少ない
プリンペランよりナウゼリンの方が錐体外路系副作用が少ない

【皮質の梗塞より、基底核の梗塞があると、嚥下障害がおきやすい】

ラクナ梗塞はは大脳基底核に多いが、基底核のラクナ梗塞があると嚥下機能↓し、誤嚥性肺炎の発症↑する。

基底核硬塞→黒質線条体からのドーパミン合成の低下→舌咽神経と迷走神経の知覚枝の頸部神経節でのサブスタンスPの合成が低下→嚥下反射や咳反射を低下

【シンメトレル(アマンタジン)】

嚥下障害患者に、抗うつ薬として使用できる。
腎排泄型なので、腎機能や高齢者に注意要。
副作用として不眠・不隠・攻撃的行動・暴言・暴力などがあるので、できるだけ朝〜昼に投与する。夕方投与はおすすめできない。
 例)1T分1朝、2T分2朝昼など。
少量より開始し、漸増する。

【高齢者の降圧薬はARBよりACE阻害薬がよい】

高齢者では無症候性ラクナ梗塞を生じている人が多い。ラクナ梗塞の好発部位は基底核。
基底核のラクナ梗塞では、嚥下機能が悪化する。
高齢者の肺炎の7〜8割以上が誤嚥性肺炎。
高齢者では咳反射が低下している人が多い。
ACEIは、えん下反射・咳反射を改善し、誤嚥性肺炎の発症率を低下させる。
ARBには、嚥下改善・咳反射改善作用はない。
高齢者の高血圧は低レニン性高血圧が多いので、降圧利尿薬やCa拮抗薬に比べ、ACE阻害薬やARBは降圧効果が弱い人が多い(ただし、腎血管性高血圧は除く)。
以上より、高齢者では、ARBでなくACEIがおすすめです。
ACEIでの降圧効果が弱い場合は降圧利尿薬の少量併用でBP↓しやすい。
高齢者では潜在的に腎機能障害の合併している人が多いので、腎排泄型でなく、プレラン・エースコールなどの胆汁排泄もあるACEIがおすすめ。
高齢者では夏などに脱水を合併しやすいが、脱水があるとACEIで血圧が下がりすぎる場合がある。脱水があるとGFRが低下し、腎排泄型薬剤の血中濃度が上昇しやすいので、できれば、プレラン・エースコールがおすすめです。

【おすすめのバルーン型胃瘻チューブ】

富士システムズの「GB胃瘻バルーンカテーテル」がおすすめ。
先端がわずかに細くなっており、挿入しやすい。

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