ホーム医学トップ > 持続皮下注による輸液

【持続皮下注による輸液(持続点滴)】


高齢者で、静脈が細かったり、すぐにもれてしまうなど、静脈穿刺が困難な方の、軽度〜中等度の脱水などに行う。
欧米では以前より広く行われ、日本でも在宅医療・緩和医療・高齢者医療の現場で広まってきている。

【方法】
前胸部の上方(乳房の少し上) or 腹部の臍周囲の刺入部を消毒後、22Gのサーフローを皮下に留置。フィルムドレッシング剤で固定し、滴下数を調節する。
最大滴下量は1ml/分くらいまで(1日1500mlくらいまで)。局所の浮腫や痛みはほとんどない。
用いる輸液は、生食、5%TZ、ポタコールR、ソリタT3、アクチットなどなど、浸透圧が低い製剤がよい。
局所の発赤などがみられたら、別の部位から穿刺しなおす。

高齢者では皮下組織がルーズなので、大腿部からも皮下注射可能である。

持続皮下注を数日以上続ける場合は、穿刺前の皮膚の消毒を十二分に行う(皮下膿瘍の予防のため)。
   ↑ これ、かなり重要です!!!

サーフローは4日程度で入れ替えた方がよい(皮下膿瘍の予防のため)。最長7日。

やせた患者で前胸部から行う場合は、サーフローを挿入するときに、気胸をおこさないように十分注意すること!!!

【持続皮下注の本体に加注できる薬の例】
H2 blocker(ガスターなど)、ビタミンB、プリンペラン、、、
PIPC、CEZ、SBT/CPZなど
AMK(ただし、アミノグリコシドは筋注でもOKなので筋注にしましょう)

【抗生物質】
・アミノグリコシド系は問題なく投与可能(アミノグリコシドは当然筋注も可能です。ただし脱水の高齢者にアミノグリコシド投与するのはおすすめできないんですが...)。
・ペニシリン系も投与可能。
・セフェム系も投与可能。
・ペニシリン系・セフェム系を投与する時は、500ccの輸液に1gを溶かして、8時間くらいで投与すると痛みが少ない。
・生食100cc+ペニシリン系1gだと、疼痛を認める場合が多い。
・バンコマイシンは皮下注射は禁忌!!!(バンコマイシンにはヒスタミン遊離作用があるので、ほとんどの人で発赤を生じる=red man syndrome)。


ピカチュウ!!  お面


[参考ページ]
ここが変だよ!床ずれの常識 持続皮下注射による補液

ホーム医学トップ > 持続皮下注による輸液
 


    inserted by FC2 system