ホーム > お金の運用 > 株の指標(ファンダメンタル) ★★★ 株の指標(ファンダメンタル) ★★★ 【EPS】 EPS(Earning Per Share)=1株当たり利益(1株当たり純利益) EPS=純利益÷発行済み株式数 ある年だけ変動が激しいときは、特別損益の有無や、株式分割の有無をチェックする必要がある。 EPSが年々増えてきている会社・今後増えていくであろう会社を選ぶとよい。 過去のEPSが安定していてばらつきが少ない会社は、ばらつきが多い会社に比べて、高いPERを維持できることが多い。 →過去のEPSは、MSNマネーの、財務諸表→プルダウンメニューから「10年間の概括」を選ぶとわかります。 人気の銘柄などでは、各証券会社が将来の業績予想を出しています。 →将来の当期純利益の予想は、Infoseekマネーで銘柄コードで検索し、右中ほどの「財務データ」をクリックし、「業績予想」をクリックすると見られます。 【PER】 PER(Price Earnings Ratio)=株価収益率 PER=株価÷EPS 株価=PER×EPS 黒字企業(PER>0)では、PERが低い程、株価は割安。同じような会社なら、PERが30の企業よりPERが15の企業の方が株価は割安。 逆に、PERが低い会社は人気のない会社で、PERが高い会社は人気のある会社である。 赤字企業(PER<0)ではPERは株価の割安の目安にはできない。赤字企業ではPERがマイナスになる。 実績PERは直前の決算での利益からのもので、予想PERは次の決算の予想利益から求めたPERのことである。 一般には予想PERから株価が割安かどうか判断することが多い。 PERは何年で投資資金を回収できるかという目安。仮にPERが10倍なら、10年で投資資金を回収できると予想できる(ただし予想が外れることは多々あるが...)。 【益回り】 益回り=EPS÷株価=1÷PER (例)PER=10なら、益回り=0.1=10% まあ、銀行の利率≒株の益回り、みたいなもんです。 PERが低い企業→益回りが高い≒利子が高い、ととってもいいでしょう。 ただし、EPSの年毎の変動が大きい企業では、PERの変動が大きいので、ある年の益回りが大きいからといって、翌年の益回りが大きくなるとはいえません。 【BPS】 BPS(Book-value Per Share)=1株当たりの株主資本=1株当たりの純資産=1株当たりの解散価値 BPS=純資産(株主資本)÷発行済み株式数 【PBR】 PBR(Price Book value Ratio)=純資産倍率 PBR=株価÷BPS PBRが低い程割安。 赤字企業では、PERがマイナスになりPERで株価が割安かどうかの判断は難しいので、株価が割安かどうかはPBRで判断するとよい。 PBRが1倍ということは、株価とその企業の解散価値が等しいということ。 PBRが1倍を切っているなら、株価がその企業の解散価値よりも安いので、株価は十分に割安といえる。 PBRは、株価の下値のメドを探る指標である。 ただし、PBRが極端に低い場合(例:PBR<0.3など)は、低位株・ボロ株・赤字が続いている会社・大きな損失が出た会社など問題のある企業が多いため、必ず株主資本比率(自己資本比率)や特別なニュースがないかをチェックする必要がある。株主資本比率が最低でも20%以上の会社にする方が安全。ボロ会社は、倒産することもあるので。 逆に、PBRの低い企業は投資家から人気のない企業で、PBRの高い企業は投資家の人気が高い企業といえる。 【適正株価の簡単な推定式】 「適正株価≒BPS+10×EPS」 という式があります。 例えば、トヨタ自動車でBPSが2767円、予想EPSが346円なら、 適正株価≒BPS+10×EPS=6227円となります。 【東証一部銘柄の平均PBR・PER・ROE・配当利回り・自己資本比率】 東証一部の各指標の平均は、新光総研の銘柄抽出・詳細条件指定の頁の左下あたりに書いてあります。 【ROE】 ROE(Return On Equity)=自己資本利益率(株主資本利益率) ROE=当期利益÷自己資本=EPS÷BPS=PBR÷PER 当期利益=税引き後利益=当期純利益のこと。 ROEとは、自己資本(株主資本)をいかに有効に活用し、利益をあげているかを計る指標です。 ROEが高い企業では、利益率が高い、効率的に経営ができているといえます。 ROEが高い程、今後の企業の成長が見込まれる→将来株価が上昇しやすい。 税引き後利益から配当を除いた額が、内部留保となり、バランスシートの自己資本に繰り入れられる、すなわち自己資本が増加します。 ROEが毎年毎年20%以上なら、利益が十分でていると考えられます。 ただし、株主資本が少ない(負債が多い)企業はROEが高くなるので注意が必要です。 →必ず、ROEが高いだけでなく、自己資本比率(株主資本比率)も高い企業を選ぶことが大切です!!! 【ROA】 ROA(Return On Asset)=総資産利益率=当期利益÷総資産=当期利益÷(自己資本+負債) ROA=ROE×株主資本比率 【PCFR】 PCFR(Price Cash Flow Ratio)=株価キャッシュフロー倍率=株価÷キャッシュフロー ※キャッシュフロー=当期純利益+減価償却費 PCFRが低い程、割安です。 【EV】 EV(Enterprise Value)=企業価値=ネット有利子負債+株式時価総額 ※ネット有利子負債=有利子負債残高−現金・預金−短期性有価証券 【EBITDA】 EBITDA(Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortization) EBITDA=税前利益+支払利息+固定資産の減価償却費 【EV/EBITDA倍率】 EV/EBITDA倍率=簡易買収倍率 EV(企業価値)がEBITDAの何倍になっているかを表す指標。 企業の買収に必要な時価総額と、買収後の純負債の返済に必要な金額を、EBITDAの何年分で賄えるかを表す。 低い程、優良企業といえる。 【自己資本比率(株主資本比率)】 自己資本比率=株主資本比率=自己資本÷総資産=自己資本÷(自己資本+他人資本)=自己資本÷(自己資本+負債) 自己資本比率=ROA÷ROE=(当期利益÷総資産)÷(当期利益÷自己資本) 自己資本比率=1÷レバレッジ 自己資本比率が高い程、借金が少なく自己資本が多いので、倒産する危険が少ない。 自己資本比率が60%以上なら倒産の危険はかなり少ない。50%以上なら十分に安全。40%〜50%ならまずまず安全。30%以下なら注意要。20%以下なら結構危険。10%以下ならかなり危険。 ただし、銀行などでは、株主資本比率が低くなります。なぜなら、例えば、私達が銀行にお金を預けるということは、銀行の視点からみると、預金者に借金をしていることになるからです。 【DPS】 DPS(Dividend Per Share)=1株当たり配当 【配当利回り】 配当利回り=1株当たり配当÷株価 =DPS÷株価 配当利回り=DPS÷株価 =DPS÷(PER×EPS) =(DPS÷EPS)÷PER =配当性向÷PER =配当性向×益回り 【配当性向】 配当性向=1株当たり配当÷1株当たり純利益(EPS) =DPS÷EPS 純利益のうち何%を配当にまわしているのかが配当性向です。 上場したばかりの企業は、配当性向が低いことが多かったり配当がないこともあり、純利益の多くを内部留保にします。 上場してから長い期間たっており低成長の企業や、公共株(ガス・電力など)では配当性向が高いことが多いです。 時に、100%を超えている会社もありますが...(^_^;。 外人のプレッシャーで配当性向を30%くらいにしている企業が多くなっています。 【株式期待収益率】 株式期待収益率=配当利回り+配当成長率 =配当利回り+内部留保率×株主資本利益率 =配当利回り+(1−配当性向)×ROE =DPS÷株価+(1−DPS÷EPS)×ROE 株を買う前に、一度計算してみましょう(^_^)。めんどくさいですが。 ※ 配当成長率=内部留保率×ROE=(1−配当性向)×ROE 内部留保率=1−配当性向 【内部留保】 内部留保=税引き後利益(純利益)−配当−役員賞与 【信用倍率(貸借倍率)】 信用倍率=信用買残÷信用売残 「信用倍率>1」 → 「信用買残>信用売残」 「信用倍率<1」 → 「信用買残<信用売残」 信用倍率が1より大きい=信用買残が売残より多いということです。 信用買残が多いということは、信用取引で買われた株が多いということです。信用取引は一般的に6ヶ月以内に反対売買されます。信用取引で買われた株は、6ヶ月以内に売る必要があります。ですので、信用買残が多いと、近い将来売る必要があるので上値が重い=株価が上がりにくいといえます。 逆に信用売残が多いと、株価の下値が堅い=株価が下がりにくいといえます。 信用取引をする人は株価が上がると思うので信用買いするのですが、信用取引全体でみるとほとんどの時期で損を出しているとのことです。 また、信用買残が多いときに、株価が10%以上下がると、追証にたえられずに売る人が急増→さらに株価が低下するといわれています。 信用の取り組みが良い=好取組銘柄=信用倍率が低い(信用倍率が1以下など)=信用売残が多い →株価の下値が堅く、注目すべき銘柄である。ただし、2年前の三菱自動車のように不祥事があったりすると、あてはまりませんが...。 信用の取り組みが悪い=信用買残が多い 信用取引をしている投資家は、損をしていることが多いことを頭にいれておきましょう。 【株主優待】 株主優待のある企業は、日本人の個人投資家を大切に思っている会社。 株主優待のない企業は、日本人の個人投資家を大切に思っていない会社。 資産=総資産=自己資本+他人資本 自己資本=純資産=資本 他人資本=負債 自己資本は返さなくてもよい金 ⇔ 他人資本は返さなければならない金 自己資本比率が高いということは、借金(負債)が少ないということ。 企業は株を発行すると、株式発行で得たお金は自己資本になる。このお金は返さなくても良いお金です………エクイティファイナンス。 企業が銀行からお金を借りると、このお金は負債になる。このお金は返さないといけないお金です………デッドファイナンス 資産=流動資産+固定資産+繰延資産 (1)流動資産=当座資産+棚卸資産+その他の資産 当座資産=現金・預金・受取り手形・売掛金など 棚卸資産=商品・原材料など その他の資産=短期貸付金・未収金・貸倒引当金など (2)固定資産=有形固定資産+無形固定資産+投資など 有形固定資産=建物・機械・車両など 無形固定資産=営業権・特許権・借地権など 投資など=有価証券・子会社株式・長期貸付金など (3)繰延資産=開発費・研究費などの次年度以降に費用上が繰延べられる便宜上の資産 負債=流動負債+固定負債 (1)流動負債=短期借入金・買掛金など、1年以内に支払う義務のあるもの。 (2)固定負債=長期借入金など、支払い期限が1年を超えるもの。 資本 資本:金株主の出資したお金・余剰金 ※(当期)純利益から配当や役員報酬を払った残りが余剰金(=内部留保)として資本に加わります。 ホーム > お金の運用 > 株の指標 割引率=(配当性向×EPS÷株価)+ROE×(1−配当性向) =配当利回り+ROE×(1−配当性向) 理論株価=(配当性向×EPS)÷割引率−ROE×(1−配当性向) |