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季節と株価  株価のアノマリー
【株価の季節変動のまとめ】

以下の方法でETF(日経225ETF(銘柄コード1321) or TOPIX ETF(銘柄コード1306))を取引するとよいと考えられます。

「12/24に買い → 1/4の大発会の10:50前後に売り」

「1/4の大発会の10:50前後に空売り → 1/11〜15頃に買戻し」

「1/11〜15に買い → ゴールデンウィーク明けに売り」

「ゴールデンウィーク明けに空売り → 12/22頃に買い戻し」
or 「ゴールデンウィーク明けに空売り → 8/9に買い戻し」
or 「ゴールデンウィーク明けに空売り → 10月下旬に買い戻し」

★日本の節税売りは12月

年間の損益通算をするために、12月は節税売りが出る。
「節税売り」とは、年末になると投資家が節税のために株を売ること。
利益が出ている人は損をしている株を売却し、損失が出ている人は利益が出ている株を売却することが多い。
そのため、12月は下げることが多い。

★年末〜お正月

12/21頃〜上昇し始め、1/4の大発会(午前中のみ取引可能です!)に高値をつけ、以後下がることが多い。
1/11〜1/15頃が底になりやすい。
1/4の大発会は、陽線で終わることが多いです(ということは、この日の11時前は売却のチャンスです(^_^))。
 証券会社の方も「この1年がよい相場でありますように」、という思い・願いがこめられているからでしょうか???

★掉尾の一振(とうびのいっしん)

12月20日過ぎから年内最後の取引日である大納会に向けて、株価が上昇すること。
 PS:「掉尾(とうび、ちょうび)」とは「物事が、最後になって勢いの盛んになること。」by goo辞書

★サンタクロースラリー

クリスマス(12/24)から年末にかけて株価が上昇すること。
過去の統計では、平均すると、サンタクロースラリーの期間にアメリカのS&Pは約1%、日本のTOPIXは約1.5%上昇している。
12月のTOPIXの過去の上昇率の平均は1.2%。サンタクロースラリーの期間の上昇率は1.5%。

→→12月初めに売って、12/22頃に買い戻す→1/4の大発会で売却というのがよいかと思われます。

★日経平均は、「12月下旬に底値、5月上旬に高値」というパターンが多い。

ダントツ投資
によると、1991年〜2004年の日経平均で検証されていますが、それによると、
「12月下旬 or 1月11〜15日に買い→ゴールデンウィーク明けに売り」
「ゴールデンウィーク明けに空売り→12月下旬(クリスマス前)に買い戻し(ただし6ヶ月を超えますが...)」 がよいそうです。


★もちつき相場

年末になると取引高が少なくなり、年末特有の換金売りなどで、株価の変動が激しくなりやすい。
この年末特有の株式市場の傾向のことを もちつき相場という。

★格言 「節分天井、彼岸底」

節分の頃が天井になりやすい。
節分から彼岸までは下がりやすい。


なぜ、彼岸底になりやすいか………
3月末の本決算を前にして、金融機関や年金など機関投資家が利益確定の売りを優先させる。
この決算対策の利益確定売りは、一般に3月半ば頃まで、遅くとも3月20日頃までに終わる。
このため彼岸に向けて相場が下がることが多い。

逆に、長期投資家にとっては3月15日前後は仕込むのにはよい時期が多いそうです。


また、節分天井を経ての調整局面から3月末の決算対策あたりまでの相場動向に、4月からの新年度相場のヒントが隠されていることが多いそうです。

ps:時々、節分後に上昇トレンドとなる年もあるので、注意しましょう。

★3月末

3月決算の会社が多いので、配当金目当てで、3月末は権利付き最終買売日に向けて上昇することが多い。

株主権利確定日の4営業日前が「権利付き最終買売日」ですので、それまでは高配当株や高優待株は上昇することが多い。
例えば、2005年だと3月25日(金)、2006年だと3月27日(月)が権利付き最終買売日ですので、その日の終値までは上昇し、翌日の始値から下落することが多いです。権利付き最終買売日の証券取引所が終わった時間に株を所有していると、配当を受ける権利があります。
特に高配当銘柄や、株主優待がよい銘柄は、権利付き最終買売日まで、株価が上がりやすく、権利付き最終買売日後には株価が下がりやすいです。一般に、配当利回りのパーセントだけ下落すると考えたらよいかと思います(逆に考えると、理論的に考えれば、権利付き最終売買日に向けて、配当利回りの分だけ上昇しやすいと考えればよいですが...株価は理論どおりにはいかないことが多いです...)。
ちなみに、「権利付き最終買売日」の翌営業日は、配当の権利がなくなる(落ちる)ので、「権利落ち日」といいます。2005年だと3/28(月)、2006年だと3/28(火)が権利落ち日になります。


★ゴールデンウィーク前後

¥塾のメルマガによると、昭和の日(4/29)の前営業日→ゴールデンウィーク明けの上昇率は、2001〜2006年の平均で1.08%↑する。
ゴールデンウィーク前に手仕舞い→ゴールデンウィーク明けに仕込みするためか??

★5月

ヘッジファンドの決算期のため、軟調になることがある。

★6月

米国のファンドの決算期のため、軟調になることがある。
(7月は買い戻すことが多い)

★お盆休み

お盆休み(8/10頃)の前は、ポジションを手仕舞いする人が多く、8/10に向けて、株価が下がっていく。
 投資家もお盆休みをとるので、ポジションを整理されるからでしょうか?
お盆休み中には、このポジション整理の売りがなくなるため、株価は横ばい〜上昇のどちらかになる傾向がある。

★10月

【米国の節税売りは10月】
米国の投資信託の年間の損益通産は10月末までです。
 米国の税制では、年間の損益通算ができる売買益の確定時期は10月末まで。利益が出ている人は損をしている投資信託を解約し、損失が出ている人は利益の出ている投資信託を解約することが多い。
→このため、10月の相場は軟調になりやすい。

★11月

ヘッジファンドの決算期のため、軟調になることがある。








【高配当銘柄の期末の株価変動】

大和証券キャピタル・マーケッツ金融証券研究所によると、過去5年で、
配当利回りが高い銘柄群のTOPIX相対パフォーマンスは、権利付き最終日のおよそ35営業日前から26営業日前の期間に大きく上昇し、その後は緩やかな伸びになる。
(2011年8/11の記事)


【ラマダン相場】

ラマダン(イスラム教徒の断食の月)の期間は、アラブのオイル資本の動きが悪くなります。
オイルマネーの流入が多い年では、ラマダン中はオイルマネーの流入が少なくなりますので、ラマダン期間中は株式相場が横ばい〜下げやすいそうです。
→→→Yahoo!ファイナンス 兜町ウォッチャー ラマダンとオイルマネーに注目の声、過去に株下落パターンも

ちなみに、ラマダンは、毎年期間が異ります。2004年は10月15日〜11月14日、2005年は10月5日〜11月2日まで、2006年は9月24〜10月22日です。

現在、日本株を買っている外資は、米国経由だけでなく、ヨーロッパ(特にイギリス)経由が半分くらいといわれています。オイルマネーは、イギリスの投資会社を経由して日本に入ってくることが多いそうです。
(私の推測ですが、「原油価格上昇 or 高値持続→アラブ資本増加→ラマダン相場が形成される」と考えています。)


【SQ=Special Quotation=特別清算指数=最終清算指数】

SQ値は、
(1) 日経225先物取引においては、3月・6月・9月・12月の、
(2) オプション取引においては毎月の、
第2金曜日(休日の時は1日ずつ繰り上げ)の始値の現物指数の値段によって算出される

SQの金曜日の寄り付きでは、裁定取引による現物株の売りが出てくることが多いが、その売りをファンドなどが買いにいくことが多いので、SQの金曜日の出来高は普段より2〜3倍大きくなることが多い。

3月・6月・9月・12月のSQを、「メジャーSQ」という。

【SQ値は抵抗ライン・支持線】
SQ値は出来高が多い価格帯なので、SQ値を株価の節目にみている投資家が多く、SQ値はその後の上値抵抗ラインや下値支持ラインになる。
SQ値よりもその後の株価が上回るとSQ値は下値支持ラインになり、SQ値よりもその後の株価が下回るとSQ値は上値抵抗ラインになる。


【四季報先取り投資】

東洋経済新報社の、「オール投資」を定期購読し、四季報発売直前のオール投資で推奨銘柄を買って、四季報が発売されたらその銘柄を売るという方法。




【TOM効果】

TOM=turn of the month=月の変わり目=月末・月初の数日間

TOM効果とは、「株価は月末・月初の数日間に上昇することが多く、しかも月末・月初は他の期間に比べパフォーマンスが良い」 という株式市場の過去のクセ(アノマリー)のこと。


・英国バークレイズの、『TOM運用日本株式ファンド』 (Yahoo!ファイナンスのチャート
TOM運用は、歴史的に上昇傾向が観察される「月末近くから翌月初めにかけて」のみ日経平均株価指数に投資することで、国内の株式市場を上回るリターンを目指す運用。当該期間を除いては、実質的に円LIBORに連動する短期資金運用となる。

『TOM運用日本株式ファンド』の具体的な運用方法。
月末の4営業日と月初め2営業日の計6営業日のみ日経平均を保有し、それ以外の営業日は安全資産の短期債券の運用に切り替える。
つまり6日間の日経平均保有と15日前後の短期債券保有を交互に切り替える運用を反復する。
具体的には、月末から4営業日前の取引終了時点の終値近く(終値に一致するとは限らない)の日経平均先物を買い、月初めの2営業日目の終値近くで売ることを繰り返す。
(例)
 2012年6月末〜2012年7月初めの例では、
月末から4営業日前である6月25日(月)の終値近くで日経平均先物を買い→7月3日(火)の終値近くで日経平均先物を売る。
2012年6月7月彼んだ〜
ぶっちゃけて言うと、日経平均を、【月末から4営業日前の終値で買い】⇒【月初めの2営業日目の終値で売る】てな感じでしょうか...。



************************************ 参考サイト ************************************
QUICK MoneyLifeの、「TOM運用日本株式ファンド」(バークレイズ)より引用。
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1978年12月25日から2009年9月2日までの、369ヶ月において、
期間 平均騰落率 最大 最小 勝敗 勝率
月末・月初の6日間 0.65% 32.9% ▼ 9.7% 230勝139敗 62.3%
(月末・月初を含む)1ヶ月 0.31% 20.6% ▼17.6% 202勝167敗 54.7%

・TOM運用だとこの期間に 8.8倍上昇し、年平均上昇率は7.3%。
・日経平均はこの期間に 1.7倍上昇し、年平均上昇率は1.8%。

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・TOMの日を、月末1営業日と月初3営業日とした米国の研究では、米国・日本を含む35カ国中31カ国でTOM効果がみられたとの報告がある。
・新興国よりも、米国NYダウ・英国FTSE・日経平均株価など先進国の株式市場でTOM効果が顕著にみられ、新興国(特に中国)ではTOM効果を認めなかったとの報告がある。

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日本の個別株では、
1998年末以前に上場した銘柄のうち2009年8月現在で時価総額が500億円以上の438銘柄について、1998年末〜2009年8月の約11年間で、
 TOM運用の平均騰落率は 471.3%
 日経平均の平均騰落率は 91.5%

TOM効果が強くでる銘柄は
  8595 ジャフコ  (1単元15万円)
  6113 アマダ   (1単元53万円)
  5486 日立金属  (1単元92万円)
  8815 東急不動産 (1単元30万円)
  9984 ソフトバンク(1単元27万円)
  8804 東京建物  (1単元25万円)
  8593 三菱UFJリース(1単元3万円)
などが、TOM効果が強い。


【権利付き売買最終日・権利落ち日】

2009年11/16より、
権利付き売買最終日は、権利確定日の4営業日前→3営業日前へ変更。
権利落ち日は、    権利確定日の3営業日前→2営業日前へ変更になった。

例:2012年6月末が決算の銘柄だと、
 2012年6月26日(火)が権利付き売買最終日。
 2012年6月27日(水)が権利落ち日。
 2012年6月29日(金)が権利確定日。

2012年6月7月彼んだ〜

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この本↓↓↓は、おすすめでないですよ!!!






エッシャー 『上昇と下降』
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