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サヤ取りの銘柄の選び方

【サヤ取りリンク集】
銘柄スクリーニング
 ・新光証券の銘柄スクリーニング
 ・トレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニング
MSN.マネーサマリー(β値)
Yahoo! 時系列データ
PanRolling  Y!2011/9/9
株価データ倉庫
Yahoo!決算発表予定日
逆日歩(トレーダーズ・ウェブ)

【サヤ取りがしやすい銘柄の条件】

(1) 日経平均採用銘柄など東証1部の大型株。出来高・時価総額の大きい銘柄。
    小型株など出来高の少ないものでは、売りと買いの価格差が大きいときがあり、よくないです。
    時価総額が大きくてもJASDAQなど新興市場はおすすめできません。株価が予想外の動きをしやすいので。

(2) 「空売り」する方の銘柄は、賃貸銘柄であることが必須。
    あたり前田のクラッカーですね (^_^)

(3) ストップ安やストップ高になりにくい銘柄。
    仕手銘柄・ボロ株はダメです!!。
    材料株も避けた方がよいでしょう。
    小型株は仕手筋が介入すると株価が滅茶苦茶になり、サヤ取りどころではなくなります。
    仕手筋が介入できないような大型株がおすすめです。

(4) 株の上がり下がりがなだらかな銘柄。
    丘のように、なめらかに上下する銘柄がよい。
    うねりがあるとよいそうです...。

(5) 企業の業績が安定している銘柄がよい。
    黒字が続いていて、業績予想も黒字、EPSが過去・予想とも安定している銘柄が理想的。
    黒字になったり赤字になったりするような業績が安定していない銘柄では、株価が予想できないような
    動きをしてしまうときがあるので、業績不安定な銘柄は避ける。


【サヤ取りのペアとしてよさそうな銘柄】

日経平均採用銘柄がおすすめです。

日経平均採用銘柄は、日経平均先物取引や投資信託(日経225のインデックス・ファンドやETF)などと連動するため、日経平均銘柄同士では株価の相関性が比較的高いものが多いです。
もしくは、日経平均採用銘柄と、日経225ETF(銘柄コード1321や銘柄コード1330)でサヤ取りするという方法もあります。


※ 日経平均が変動した場合に、同じ程度の下落や上昇をする銘柄ペアが望ましい。
これは重要です!!!
下記のように、
  (1) 市場感応度(対日経平均)が同じくらい
  (2) β値が同じくらい
  (3) 過去1〜1.5年の株価の『標準偏差÷平均(変動係数)』が同じくらい
  (4) 過去1〜1.5年の株価の『最高値÷最安値』が同じくらい
の銘柄ペアがおすすめです。
私は、(1)でスクリーニングして、(3)で目星をつけるようにしています。


(1) 日経平均との相関が同じ程度の銘柄を選ぶ
新光証券のサイトで、絞込みをしてみます。
各々のパラメーターは好きなようにしていただいたらいいと思いますが、
 ・母集団を「日経225採用」 or 「東証1部」、
 ・時価総額が、1000〜2000億円以上、
 ・PBRの最小値を0、もしくは最小値0.7、最大値5など常識的範囲で
 ・PERの最小値を0、もしくは最小値8、最大値40など常識的範囲で
 ・経常利益変化率を、最小値−30、最大値40など………利益の振れが大きすぎない会社
 ・市場感応度(対日経平均)を「0.8〜1.0」とか、「1.2〜1.4」とか
にして2銘柄をスクリーニングするのがよいと思います。
このスクリーニングの中で一番大切なのは、「市場感応度(対日経平均)」です。
「市場感応度(対日経平均)」は日経平均の変動に対してどれだけ(何倍)株価が動くかの指標です。
サヤ取り銘柄ペアで「市場感応度(対日経平均)」に差がありすぎると、サヤ取りというよりも、市場感応度が高い銘柄の片張りと同じになってしまいます。
このようにして、スクリーニングした銘柄の株価チャートをみて、なだらかに株価が動いている銘柄を選んでいきます。

(2) β値が同じような銘柄ペアにするとよい
銘柄ペアの、各銘柄のβ値が同じ程度にした方が安全です。
β値は、トレーダーズ・ウェブの銘柄スクリーニングで検索するとよいです。

(3) 各銘柄のここ1〜1.5年くらいの株価の『標準偏差÷平均(変動係数)』が同じくらいの銘柄ペアがおすすめ!!
私は、PanRollingのサイトより、株価をエクセルに入れて、標準偏差(STDEVP)と平均(AVERAGE)を求め、『標準偏差÷平均(変動係数)』の値をエクセルで計算します。
『標準偏差÷平均(変動係数)』が同じくらいの銘柄がサヤのペアとしてはおすすめです。

(4) 各銘柄のここ1〜1.5年くらいの株価の『最高値÷最安値』が同じくらいの銘柄ペアがおすすめ!!
PanRollingのサイトより、株価をエクセルに入れて、最高値(MAX)と最安値(MIN)を求め、『最高値÷最安値』の値をエクセルで計算します。
『最高値÷最安値』が同じくらいの銘柄がサヤのペアとしてはおすすめです。


※ 2つの銘柄で株価に大きな差がある場合は、同じくらいの価格になるように、調整してからサヤを計算する必要があります。
例えば、三井住友銀行(1株≒1,250,000円くらい、1単元=1株)とトヨタ(1株≒6,000円くらい、1単元=100株)でサヤ取りをする場合は、
 サヤ=三井住友銀行−トヨタ×200
として、サヤを求める必要があります。


※ 2つの銘柄の売りと買いの価格は、ほぼ同じくらいにした方がよいです。
例えば、日経平均ETF(1株≒15,000円、1単元=10株≒15万円)と新日鉄(1株≒450円、1単元=1000株=45万円)でサヤ取りする場合は、日経平均ETFは30株、新日鉄は1000株でするということです。
この場合、サヤ=日経平均ETF×30−新日鉄×1000 として計算します。
ただし、明らかな上昇相場ではやや買いを多め(ロング>ショート)、明らかな下降相場ではやや売りを多め(ロング<ショート)にしてもよいです。


※ 信用倍率について
信用倍率(=信用買い÷信用売り)が高い銘柄は、今後株価が下がりやすく、信用倍率の低い銘柄は今後株価が上昇しやすい。
ですので、
 「空売り」の銘柄は信用倍率が高い方が望ましい。
 「買い」の銘柄は信用倍率が低い方が望ましい。

 A=空売りする銘柄の信用倍率÷買いの銘柄の信用倍率とすると、A≧5なら安心して仕掛けることができます。A≧1ならまずまず安全です。一方、A≦0.2のような銘柄は避ける方が無難です。


※ 決算期(多くは3月末)
決算期をはさんでのサヤ取りは、空売りする方の銘柄は配当利回りが少ない方が望ましい。
できれば、「一般の銘柄を買い、ETFを売り」というペアが望ましいと思います。


※ サヤの平均と標準偏差(SD)について
過去6ヶ月とか過去1年くらいの日足で、サヤの平均と標準偏差(SD)を求めます。
  (Excelでは、平均=AVERAGE()、標準偏差=STDEVP())
できれば、サヤ>平均+2SD or サヤ<平均−2SDで仕掛けるのがよいと思います。
 サヤチャートが正規分布を描くなら、   サヤ>平均+SDとなる確率は約15.87%(いわゆる偏差値60)
  サヤ>平均+2SDとなる確率は約2.28%(偏差値70)
  サヤ>平均+3SDとなる確率は約0.135%(偏差値80)
 です。ただし、正規分布を描かない場合も多いので、その場合はこの確率はあてになりません。


※ 仕掛けの理想  サヤが新高値 or 新低値のとき
仕掛けるタイミングとして、理想を言えば、サヤが新高値 or 新低値をつけたときはおすすめです。


※ サヤの標準偏差÷株価
サヤの標準偏差÷株価(高い方の株価)で、だいたいの利益率がわかります。


※ 手仕舞いの時期は?
個人的な見解ですが、サヤが0.8〜1SDくらい動いた場合に手仕舞いをしています。
信用売りをするので、できるだけ短期の売買が望ましいと思います。
特に、空売りの方の銘柄の信用倍率<1のような逆日歩が発生するような状況では、利益少なめでもよいので、早めの手仕舞いがおすすめです。
逆日歩一覧(Chart Book)


※ 『仕掛けは遅く、手仕舞いは早く』
私の経験では、仕掛けは少し遅めで、手仕舞いは少し早めにしたほうがよいと思います。
早めに仕掛けるとサヤが思惑と反対に動いた場合にあせります。
仕掛けるタイミングが遅いと、結局仕掛けることができない場合も多いですが、そのときはそのペアに固執せずに、「今回は見送り」でよいと思います。もしくは、サヤグラフでのダブルトップに期待しましょう。
「試し玉」を入れるという方法もありますが...。


※ 増玉か? 損切りか?
株式異銘柄サヤ取りは、必ずしも安全ではありません。
サヤが思惑とは逆に動いていった場合に、損切りするのか、増玉するのかの判断ですが、

「A=空売りする銘柄の信用倍率÷買いの銘柄の信用倍率」とすると、

(1) A≧1、とくにA≧5のような銘柄ペア
例えていうと、空売り銘柄では信用買いが多く、買い銘柄で信用売りが多い場合などでは、0.5〜1SD( or 3〜5%くらい)サヤが逆に動いてしまった場合には、増玉がよい(増玉しても比較的安全)と思います。
空売り銘柄で信用買いが多いと上値が重い場合が多く、買い銘柄で信用売りが多いと下値が堅い可能性が高いからです。

(2) A≦1、とくにA≦0.2のような銘柄ペア
0.5SD( or 3%くらい)逆にうごいたら、損切りがベターです。
A≦0.2のようなペアでは、「空売り銘柄の信用倍率が低い∝株価が上昇しやすく、場合により踏み上げで大損する危険がある」、「買い銘柄の信用倍率が高い∝株価が上昇しにくく上値が重いことが多い」からです。

 増玉をせざるを得なかった銘柄ペアの手仕舞いですが、最初に仕掛けたサヤの近辺で手仕舞いするのがよいと思います。最初に手がけたペアでは利益を出さずに(手数料分は損切りになります)、増玉したペアで利益を出すというのが安全かと思います。


※  増玉か? 損切りか? その2
・「現物買い」した銘柄は、「利益は無限大、損失は有限」です。
  例えば1単元50万円で現物買いした場合の利益は無限大(といってもある程度の限度はありますが)、損失は最大50万円までです。
・「信用売り」した銘柄は、「利益は有限、損失は無限大」です。
  例えば1単元50万円で信用売りした場合の損失は無限大(といっても保証金の問題があるので、強制ロスカットのためある程度の限度はありますが)、利益は最大50万円まで(会社が倒産した場合など)です。
⇒⇒サヤが思惑とは逆に動いていった場合、
(1)「現物買い」した銘柄の株価が下落した場合は「現物買い=損失は有限」なので増玉のリスクはそれ程高くありませんが、一方、
(2)「信用売り」した銘柄の株価が上昇した場合は「信用売り=損失は無限大」なので増玉のリスクが高くなります。
そのためサヤが逆に動いてしまった場合において、信用売りした銘柄の株価が上昇、とくに踏み上げした場合は、増玉でなく損切りでの対処をおすすめします。
このようなことを防ぐためには、特に信用売りする銘柄のファンダメンタルの変化や、大きな材料がないかどうかや、チャート(出来高を伴ったボックス上抜けがないか、三角持ち合い上抜けなど)もチェックするのがベターです。


※ サヤ取りは、日経平均が上昇トレンドの時はおすすめできない
サヤ取りは、日本株が上昇トレンド・ボックストレンド・下降トレンドのいずれでも可能ですが、上昇トレンドの時にはおすすめできません。
サヤ取りでは、下降トレンドでよくみられる「現物買い銘柄の暴落+信用売り銘柄の下落」よりも、上昇トレンドでよくみられる「現物買い銘柄の上昇+信用売り銘柄の暴騰」の方がリスクが高くなります。
現物買い銘柄の暴落では損失が有限ですが、信用売り銘柄の暴騰では損失が無限大になるからです。
ですので、サヤ取りは、日本株全体が上昇トレンドの時はおすすめできません。


※ 銘柄ペアの間ではできるだけ重複しないようにする
銘柄ペアA=「ホンダ売り、KDDI買い」、銘柄ペアB=「ホンダ売り、武田買い」のように、別々のペアにホンダが登場するようなのは、あまりよくありません。ホンダの株価の影響が強くなり、そのためリスクが高くなるからです。
ただし、資金がたくさんある場合は、例えば「ホンダ400株売り、KDDI 1株買い、武田200株買い」という組み合わせのサヤをみて、いわゆる『多銘柄サヤ取り』をするのはよいかと思いますが...。


※ 2つの銘柄の株価の相関について
2つの銘柄の株価の相関は、高すぎるのはよくない。
相関が低くても、マイナスでもサヤ取りできるペアがある(相関係数=0や相関係数=−1の場合でもサヤ取りは可能な状態があります)。
銘柄ペアの株価の相関がある程度高いのはよいですが、高すぎるのはよくありません。
株価の相関係数が高すぎると、安全ではあるが利益のうち手数料が占める部分が大きくなりすぎ、利益がほんのわずかしかでません。
例えば、TOPIX ETF(1306)と、日経225ETF(1321)は相関係数は非常に高い(2005/12/21〜2006/9/5では相関係数=0.991)ですが、売買価格に占めるサヤの変動が小さすぎるので、手数料を引くと利益はごくわずかしかでません。
詳細な検討はしていませんが、相関係数が0.7〜0.98くらいが、サヤ取りがやりやすいように思います。
相関係数が高い低いよりも、市場感応度やβ値などの株価の変動性が似ているかどうかの方が重要に思います。


※ 各銘柄の決算発表の日は避ける
株価が予想外(想定外)に大きく動くのは、決算発表のときが多いです。
ですので、決算発表までに手仕舞いして、決算発表の日は、持ち玉がない状態でいるのが安全です。
→決算発表の日付は、Googleで、例えば「KDDI 決算発表」というようなキーワードで検索するか、もしくは Yahoo!決算発表予定日でも調べることができます。


※ ETFを空売りする場合は日経平均ETF(銘柄コード1321)がおすすめ
ETFで有名なもの(出来高の多いもの)には、日経平均ETF(銘柄コード1321)、TOPIX ETF(銘柄コード1306)があります。
TOPIX ETFでは信用倍率が低いことが多く逆日歩がつく可能性が高いです。
一方、日経平均ETFは信用倍率が高いことが多いので、逆日歩がつく可能性は低いです。
よって、空売りする場合は日経平均ETF(銘柄コード1321)がおすすめです。

※ 異業種銘柄の組み合わせ
輸入関連株、輸出関連株、内需株、公共株など、異業種でのサヤ取り
例:
  関西電力(9503)−アステラス製薬(4503)
  KDDI(9433)−武田薬品(4502)
  KDDI(9433)−ヤマハ(7951)
  三井住友(8316)−野村證券(8604)
  JFE(5411)−トヨタ(7203)
などなど。
いわゆる「循環物色」をねらっていく方法です。
一般に、同業種サヤ取りに比べ、ハイリスク・ハイリターンです。

※ 同業種の組み合わせ
  新日鉄(5401)−JFE(5411)
  千葉銀行(8331)−横浜銀行(8332)
  新日本石油(5001)−昭和シェル(5002)
などなど。

私は、同業種サヤ取りよりも、異業種サヤ取りの方が気に入っています。本来なら、同業種の方がよりサヤ取りらしいといえるのでしょうが、同業種サヤ取りのよいペアはなかなかみつけるのが大変です。ただし、異業種サヤ取りはリスクが高いので十分注意する必要があります。


【サヤ取りのおすすめの書籍】

栗山 浩先生の、「株式サヤ取り教室―安全有利な裁定取引」です。
 サヤ取りの基礎がしっかり書かれています。
 株式サヤ取りのマストアイテムです。
 初心者の方は、必ず熟読しましょう (^_^)

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【他のホームページより】
株式異銘柄サヤ取りシミュレーション
CASサヤ情報という所に、推奨銘柄がのっています。

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    日経平均先物を使ったサヤ取り。サヤ取り 研究会 SIGMA
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