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サヤの季節変動(サヤ取りとアノマリー)   〜〜〜   シーズナル・スプレッド

株式異銘柄のサヤには季節的に変動するものがあります。
サヤの季節変動の分析は、非常に面倒くさいのですが、よさそうなのがみつかり次第、適宜アップしていきます。

キリンビールと全日空   2007/6/22記載

【はじめに】
麒麟麦酒(2503、1単元=1000株、決算月は12月)の株価は春先から夏にかけて上昇していく傾向があります。
全日本空輸(9202、1単元=1000株、決算月は3月)の株価は、3月末の権利付最終日をピークに、夏にかけて下落していく傾向があります。

そこで、3月末の全日空の権利落ち日に「キリンビール買い+全日空空売り」→6月に「キリンビール売り+全日空返済買い」した場合に、1997年〜2007年の日足データからどのくらいの利益率になるかを検討してみました。

結論からいいますと、
「3月末の全日空の権利落ち日に、キリンビール買い+全日空空売り」→「6月の第12営業日に、手仕舞い」がよいと考えられました。


【方法】
(1)3月末の全日空の権利落ち日の寄付きで、キリンビールを1単元現物買いし、キリンビールの金額に近い単元数だけ全日空を空売りする。

例えば、2007年は3月27日が全日空の権利落ち日ですが、その日の始値は、キリンビールが1749円、全日空は474円ですので、この年はキリンビール1単元買い+全日空4単元空売りします。
この時のサヤ=キリンビール×1−全日空×4=1749−474×4=−147です。

(2)6月の第12営業日の寄付きで、手仕舞いする。


【結果】
1997年〜2007年において、
サヤの上昇は平均102円(サヤが大きくなると利益が出るということです)、標準偏差90円、最高で325円の上昇、最低で15円の上昇。
利益率=サヤの上昇÷(キリンの購入額+全日空の空売り額)とすると、
平均4.52%、標準偏差4.76%、最高17.5%、最低0.61%でした。


詳細については、anomaly_kirin_zennikkuu.xlsのエクセルファイルを参照してください。

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