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生命保険
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保険クリニック裏病棟 生命保険に加入する前には必ずみましょうね。
保険・年金情報センター
日本人の平均余命(厚生労働省)

生命保険には、「終身保険」「定期保険」「養老保険」などがあります。
私の感想ですが、○○生命とかでなく、「こくみん共済」の方がよいように思います。

現在の低金利下では、貯蓄性の高い保険商品(終身保険や養老保険)は、おいしくありません。

一方、高金利の頃(1990年頃など)に契約した保険で貯蓄部分が多いものは、できるだけ解約などをしない方がよいと思います。高金利時代の契約は、生命保険会社にとっては、いわゆる「逆ザヤ」になっていますので、外交員はしつように契約変更をせまってくるとは思いますが...。

【定期保険】

定期保険は、掛け捨ての保険で、メインは死亡保障です。
死亡した場合に必要な金額をよく考えるようにしましょう。多くの人は、死亡保障をかけすぎています。

ある年齢での1年間の死亡率は、男性のほうが女性より明らかに高いので、同一年齢では男性の方が女性よりも高いです。

定期保険の返還率は約50%ですから、統計学的には定期保険の掛け金のうち50%は保険会社の利益、50%が返ってきます。
実際には多くの人で「掛け捨て」、ごく一部の人(50人に1人とか)で払い込み額の30倍とかが返ってきます。
そういう意味では、宝くじに似ていると思います。

死亡保障に必要な額は、年齢が高くなるに従い少なくなります。
若い時に亡くなった場合、例えば35歳で死亡、子供3歳のような場合、残された妻・子供にかかるお金はたくさん必要ですが、例えば57歳で死亡、子供25歳の場合は必要なお金は少しだけです。

長寿の家系の人は、損する可能性が高いです。長寿遺伝子の多くはミトコンドリアにあり、女系遺伝、つまり、母から子に伝わりますので、自分の母、母方の祖母が長寿の方は、損する可能性が高いです。
また、非喫煙者も長生きする確率が高いので、損する可能性が高いです。
逆に、長寿の人が少ない家系、喫煙者は得(?)する可能性が高いです。
若年で癌や心筋梗塞などが親戚のおじさんとかに多い人は、得(?)する可能性が高いです。

【入院保障】

 入院期間がどんどん短くなっており、かけすぎないように!

 今までは、手術の前の検査は入院してから行っていることが多かったですが、最近は手術の前の検査は外来でできることは外来でやるようになっています。また、手術してから退院までの期間がどんどん短くなってきていますし、外来手術も増えています。抗癌剤の投与や、肺炎の治療もどんどん外来でするようになっています。
 今後、平均在院日数はどんどん短くなっていきます。政府も入院期間短縮を強く支持しています。
 以上をよく考えて入院保障の金額を決めましょう。
 正直、入院保障がほしいなら、こくみん共済などの方がよいと思います...。

生命保険の外交員は、給料の歩合制の部分が非常に大きいので、セールスには熱心です。トークにだまされないようにしましょう。
また、外交員から、チューインガムやあめちゃんをもらったからといって、義理で入る必要はまったくありません。
とくに11月は要注意とのことです(勧誘が激しい月だそうです)。

【10年間に死亡する確率】

男女別・年齢別にみた今後10年間に死亡する確率は、平成17年の簡易生命表から計算すると、

 男性では、25歳では0.74%、30歳では0.97%、35歳では1.42%、40歳では2.21%、45歳では3.51%、50歳では5.56%、55歳では8.41%、60歳では12.35%、65歳では19.28%です(ちなみに、70歳では30.45%、75歳では46.03%、80歳では65.18%、85歳では82.41%です)。

 女性では、25歳では0.37%、30歳では0.52%、35歳では0.74%、40歳では1.11%、45歳では1.71%、50歳では2.55%、55歳では3.61%、60歳では4.87%、65歳では8.65%です(ちなみに、70歳では14.75%、75歳では26.12%、80歳では44.86%、85歳では67.40%です)。

これを知った上で死亡保障(定期保険)を検討してみましょう。
男女の死亡率の差から、何故同じ保障金額なのに女性の方が掛け金が安いのかがわかると思います。


【年金保険】

2006/1/15に、『日本生命は「養老」「年金」の現行年1.0%を1.10%に、「終身」の現行年1.25%を1.30%にそれぞれ引き上げる。』との記事がありました。

養老保険は、10年満期の貯蓄部分+入院などの特約部分にわけられます。中途で解約すると、元本割れします(10年間現金化しにくい)。10年ものの国債の利率が約1.5%ですし、入院保障の部分がこの利率の差とも考えられます。

年金保険は、例えば30歳の人で60歳まで毎年 or 毎月振込みし65歳から10年間もらえるタイプなら、別の見方をすると、積み立て定期預金て、65歳から10年間に毎年分割して解約する預金ともいえます。現在の低金利(ゼロ金利政策)の状況下では、年金保険はあまりおすすめできないと思います。銀行の定期預金よりはずっとずっとましですが。
年金保険では、毎年税金控除が可能ですが、最高税率の金持ちでも年間2.5万円、一般の人では年間1万円の税金が安くなるだけなので、税金控除は微々たるものです。
また、年金の受け取りは、「所得(所得税)」になりますので、年金の受け取り金額が大きい人は年金で受け取る金額に税金(所得税)がかかります。
年金保険を申し込むくらいなら、他の商品で運用した方がよいかと思います。10年ものの国債でもいいし、外貨MRFや外貨建て債権の1年分配型投資信託( or 資金が多いのならくりっく365でレバレッジ1〜2倍の高金利通貨のFX)を、ドルコスト平均法で購入(=毎年 or 毎月、日本円で一定額を少しずつ購入する方法)する方がまし(=ローリスク・ハイリターン)と考えます。

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