ホーム > その他 > 妊娠・不妊症とサプリメント・食べ物 【受胎】 ・排卵日5日前から排卵日までの性行為で起こる(6日間の受胎可能期間)。 ・排卵日翌日からは受胎の可能性はない。 ・排卵日の5日前の性行為で約10%が受胎。 ・排卵日の性行為で約33%が受胎。 ・逆に、妊娠を確実に避けるには排卵日の2〜3日後まで性行為を控える。 【基礎体温計】 ・基礎体温計は、オムロンの「婦人用電子体温計 MC-440 (Amazon)」がおすすめ。 ・液晶画面が大きいので、測定した基礎体温が、折れ線グラフで表示される。 ・210日分の基礎体温を記録できる。
【妊娠と、サプリメント・食べ物】 ★妊娠1ヶ月前から必要なサプリメント ・葉酸 葉酸は妊娠1ヶ月前からサプリメントで必ず摂取しましょう。 市販の普通のサプリメントでいいので、「子供を授かりたい!」と思った瞬間から、必ず摂取しましょうね。そんなに高くないし...。 →大塚製薬の「ネイチャーメイド 葉酸(150粒入)」などで十分だと思います。 ★妊娠中に必要なサプリメント (1) 葉酸:妊娠1ヶ月前〜妊娠後3ヶ月までは必須。必ず摂取すること。 (2) カルシウム:妊娠中に不足しやすい。 サプリとしては大塚製薬のネイチャーメイドのカルシウムは錠剤が大きくてのどに引っかかる感じがあり飲みにくいのでおすすめしません。モスト チュアブル カルシウムのような、ラムネタイプがおすすめかと。 (3) 鉄:妊娠中に不足しやすい。妊娠中は鉄欠乏性貧血(症状は倦怠感・息切れなど)を合併しやすいので注意する。 鉄欠乏性貧血は生理のある女性の50%程度に合併。赤血球の数は減らないが、1つずつの赤血球のサイズが小さくなり、含有するヘモグロビンの濃度が低下する、いわゆる「小球性低色素性貧血」で、MCV(平均赤血球容積)↓・MCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)↓。確定診断は血液検査で血中のフェリチン低値で診断する(フェリチンは体内の貯蔵鉄を反映する)。 鉄の補充としては、サプリメントをおすすめします。鉄剤は医療機関でも処方してもらえ料金が安いですが、病院で投与してもらえるフェロミア・スローフィー・フェログラデュメットなどは、胃痛・吐き気などがおこりやすいので、胃の丈夫でない人は市販のサプリメントがおすすめです。 モスト チュアブル 鉄分(180粒入)なんかで十分かと思います。 鉄剤で胃痛をおこさないコツは、食事の最中や食事の直後に内服するとよい。また、1回あたりの投与量を減らして、投与回数を増やすほうがよい。 ★葉酸について ・妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月まで葉酸をサプリメントで1日400μg以上摂取することが必要。 ・葉酸が欠乏すると、二分脊椎(神経管閉鎖障害)、心血管系奇形、口唇裂・口蓋裂、尿道下裂、食道閉鎖、鎖肛などの先天性奇形がおきやすくなる。 ・葉酸は、神経管欠損の胎児を持った既往のある母親に受胎の前から内服させると、胎児の神経管欠損のリスクを72%低下させる。 ・日本では神経管閉鎖障害の頻度は出生1000人あたり1人と多く、米国の5倍以上多い。 ・妊娠中の葉酸摂取で、「子の3歳時点での重度の言語発達遅延のリスクが低下する」との報告がある。 赤ちゃんを生むなら 葉酸 を摂取しよう!! ★妊娠中に摂取してはいけないサプリメント (1) 妊娠中はビタミンAが入ったサプリメントは摂取しない!!! 妊娠12週まではビタミンAのサプリメント・レバー摂取は禁忌!!! ビタミンA過量摂取では先天性奇形の頻度が増加する。 ※ただし、βカロチンの摂取は全く問題ない。 ※マルチビタミンのサプリには、ビタミンAが入っているものがあり、十二分に注意してください。 ★水溶性ビタミンは飲みすぎても尿から出るので過剰摂取の心配はない 水溶性ビタミンである、ビタミンB群(B1, B2, B6, B12, 葉酸, ニコチン酸, パントテン酸など)・ビタミンCは、大量に内服しても、吸収された後、すぐに尿から排出されるので、過量摂取しても問題ない。 ただし、ビタミンC超大量内服では、尿路結石の頻度が増加しますので、取りすぎは禁物ですね。 ★悪阻(つわり)の予防 ・「ビタミンB6」や「ショウガ」は、妊娠早期の悪阻(悪心嘔吐)に有効。 ・手首のツボ「内関(ないかん)」を刺激して吐き気を防ぐリストバンド「シーバンド」 ・つわりが強い時や、長く続く時は、ウェルニッケ脳症の予防に、ビタミンB1摂取がベター。つわりで何にも食べれなくて脱水のときなどで点滴してもらう時には、先生に「ビタミンB1を入れてね!」と言いましょう。 ★食事の注意点 ・マグロ(鮪)などの食物連鎖の上にいる魚には有機水銀が多く含まれているので、週1回80gまでにする。 ・イワシ(鰯)などの小さい魚はどんどん食べても問題ない。というか、イワシなどの青味の魚には、n-3系脂肪酸(=ω3系脂肪酸。α-リノレン酸、EPAやDHAなど。)がたくさん含まれており、妊婦は積極的に摂取するとよい。 ・「ひじき」には、無機ヒ素が多く含まれているので、食べないようにする。無機ヒ素は胎盤を通過するので!!! ・有機砒素は胎盤通過せず食べても問題ない。あらめ・コンブ・のり・わかめには、無機ヒ素は含まれていないので食べても問題ない。 ・レバーには、ビタミンAが多量に含まれており、先天性奇形の予防のために、摂取しないほうがよい。 ・妊婦はリステリア菌に感染しやすいので、生ハム・スモークサーモン・加熱殺菌していないナチュラルチーズ・肉や魚のパテは避ける。 ・コーヒーは1日4杯以上は飲まないこと。3杯以下なら問題ない。 ★カフェイン カフェイン摂取量が1日300mg以下なら問題ない。 麦茶にはカフェインは含まれていない。 コーヒー・紅茶・お茶のカフェイン含有量 (100mlあたり)
ノンカフェイン 麦茶 アサヒ 六条麦茶600mlx24本 ★タバコとお酒 ・タバコ・酒は、死産・生下時低体重・口蓋裂の増加と有意に相関する。 ・タバコは、子供のADHD発症と関係がある。 ★その他 ・非ステロイド系消炎鎮痛剤(インドメタシン、ボルタレン、ロキソニンなどのNSAIDs)使用で、妊娠末期の胎児の動脈管を収縮させ、新生児の原発性肺高血圧症の危険が増えるので使用しないこと。解熱鎮痛薬を用いる場合は、安全性が高いと報告されているアセトアミノフェンがよい。 【妊娠中のサプリメントのまとめ】 (1)子供を授かりたいと思ったら妊娠する1ヶ月以上前から、葉酸を接種する。 (2)妊娠中は、葉酸・カルシウム・鉄を続ける。 (3)つわり(悪阻)の時期には、ビタミンB6がよい。
【妊娠を予定した時点( or 結婚した時点)で必要なこと】 血液検査で、調べる項目
【不妊の定義】 「避妊をしていないのに、2年以上にわたって妊娠に至れない状態」 PS:もちろん、セックスを頻回にしている場合で、セックスレスだと普通は妊娠しません。 不妊の頻度は約10%。 不妊の原因は、女性側に問題・男性側に問題ともほぼ同数。 不妊外来への受診は、30歳以下なら2年以上妊娠に至らない場合に、30歳以上なら1年以上妊娠に至らない場合に、35歳以上なら6ヶ月以上妊娠に至らなければ受診するとよい。 【女性の年齢別の不妊率】
【不妊の治療にある程度効果がありそうなもの】 ・精神的ストレスの軽減 ・マルチビタミン&ミネラル(ただしビタミンAが含まれているものは避けて下さい) 兵庫県立コウノトリの郷公園 【男性不妊とサプリメント】 男性不妊の原因は精子の形成不全が多い。 精子の数・機能を有意に改善させるサプリメントは、 (1) 亜鉛・セレン →ビール酵母などで補充。 (2) コエンザイムQ10(CoQ10) (3) マカ (4) L-カルニチン (5) ビタミンE Asahiの「スーパービール酵母Z」は必須。 亜鉛・セレン含有してる。 1日量15粒あたり、亜鉛7mg配合。 値段も安いし………。 不妊症でなくても、精子の数や運動率が改善するし、妊娠の成功率が上がると考えられ、飲んでおいたらよいかと思います。 コエンザイムQ10を買うなら、カネカ(旧鐘淵化学工業、東証一部上場)が作った製品がよい。 マカはいろんな会社から発売されていますが、小林製薬のマカEXなどで十分と思います(小林製薬は東証1部上場企業です)。やたら高い、きいたことのない会社の「マカ」を買う必要はありません。 マカを飲むと、精子数・運動率を改善させるとの報告があります。 マカは性欲を改善させる。 印象としては、性欲↑・勃起の硬さ↑・勃起の持続時間↑。
【性欲改善薬】 マカには性欲改善作用あり。 二重盲検無作為プラセボ対象比較試験で、マカ摂取群はプラセボ摂取群に比し有意に性欲が改善した。 【男性の禁欲期間】 1〜3日くらいがよい。 禁欲期間が1〜3日程度と短ければ、禁欲が長期間の場合と比較し、精子の数は少ないが、精子の運動率が高く、妊娠の可能性は高くなる。 禁欲期間が1日(要するに毎日射精している)の精子の方が、禁欲期間3日の精子より、精子の運動率が高くDNA損傷率が低い。 7日間以上の禁欲は避けましょう!!! 2週間以上の禁欲、とくに1ヶ月以上の禁欲は論外です。禁欲期間が長いと、精子数はたとえ多くても、活きのよい元気な精子が少なくなり、妊娠の可能性が低くなります。 【トランクス】 「ボクサーパンツ」や「ブリーフ」でなく、「トランクス」にするとよい。 【バイアグラなどの、陰茎血管拡張薬=ホスホジエステラーゼ阻害薬(PDE-5阻害薬)】 PDE-5阻害薬:シアリス・レビトラ・バイアグラなど。 作用機序 ・血中のNO(一酸化窒素)はcGMPを増加させるが、cGMPはPDEで分解される。 ・陰茎・肺血管にはPDE-5が多く存在する。 ・バイアグラなどを投与すると、PDE-5を阻害→cGMPの分解を抑制→cGMP濃度↑→陰茎海綿体の陰茎動脈の拡張→血液が陰茎に大量貯留=陰茎容積が増大=勃起する。 ・精力増強作用や性欲増強作用はない。 ・性的刺激がなければ勃起しない。 ・保険適応外で、自費診療。 ・ニトロ製剤(ニトログリセリン・ニトロペン、ニトロール、アイトロール、シグマート)との併用は禁忌!。 ・心筋梗塞後6ヶ月以内、脳卒中後6ヶ月以内、血圧170/100以上の高血圧、血圧90/50以下の低血圧は禁忌。 CYP3A4で代謝される→CYP3A4を誘導する薬剤(クラリス、エリスロシン、イトリゾール、タガメットなど)とは同時投与しない。 【バイアグラ・レビトラ・シリアスの比較】
バイアグラは、食事の影響で血中濃度が低下するため、あまりおすすめできません。 飲んですぐ効いてほしいときは→→→レビトラがよい。 飲んでからしばらくしてから効いてほしいときは→→→シリアスがよい。 【男性の顔の形と精液濃度の季節変動】
〜〜〜その他〜〜〜 【月経前症候群(PMS)の対処法】 (1) 食事 低蛋白質+高炭水化物食がよい。 低血糖にならないように、炭水化物を少量ずつ頻回にとる。できれば3時間おきに摂取する。 (低血糖→交感神経活性化・カテコラミン↑→いらいらし、おこりやすくなる) 炭水化物は、吸収が早すぎるブドウ糖・砂糖などの単糖類・二糖類ではなく、吸収がゆっくりしているでんぷん(=ご飯、パン、うどん、麺類、芋など)がよい。 カフェインは控えめにする。カフェインでイライラしやすくなり、PMSの症状を悪化させる可能性があるので。 塩分は控えめにする。 (2) 運動 運動の強さは重要でなく、毎日少しずつ定期的に行なうことが重要。 (3) 有効なサプリメント カルシウム(約1000mg/day程度とやや多めがよい) マグネシウム(約200mg/day程度で十分) ビタミンB6(50mg/day程度で十分。最大100mg/dayくらいまでがよい) ビタミンE
【無痛分娩】 ・参考リンク 無痛分娩〜痛みの少ないお産〜 和歌山県立医大 麻酔科 【無痛分娩を行っている京都の産科】 ●森産婦人科 京都市左京区下鴨泉川町62 075-781-7700 御蔭通り川端西入る150m or 下鴨本通り御影東入る250m、下鴨茶寮の近く 出町柳駅徒歩7分 ●川村産婦人科 京都市左京区下鴨高木町40 075-781-0029 北大路通り川端(高野橋東詰)西入る250m ●島岡医院 京都市南区唐橋平垣町68 075-661-0746 JR西大路駅徒歩5分。九条御前上る300m西入るすぐ(洛陽工業高校北隣) ●身原病院 京都市西京区上桂宮ノ後町6-8 075-392-3111 上桂駅前下車東へ徒歩1分 ●曽我産婦人科 宇治市伊勢田町大谷61-22 0774-20-0006 近鉄伊勢田駅北670m、JR小倉駅下車640m ホーム > その他 > 妊娠・不妊症とサプリメント・食べ物 |